松下幸之助さん

 きのう10日のTV・新聞は、松下電器産業がパナソニックに社名変更するとの衝撃的なニュースを繰り返し流していました。創業者がシャープペンシルの発明で有名だった早川電機が社名をシャープに変更したときは、株主総会で「せめて地名の早川町はそのままにして欲しい」と発言した株主さんがいたそうですが、松下の場合もきっと幸之助さんを懐かしむ発言が飛び出すことでしょう。

 リタイア後、記した「落第記者の記録」に、こんなのがありました。
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19)松下幸之助さん        98.9.19
 「経営の神様」と言われた松下幸之助さんに、一度だけ単独インタビューしたことがある。

 単独というのは、共同会見でないという意味だが、経済部の先輩と2人で、当時経済面に連載していた「ビジネスマン」シリーズに登場してもらうためだった。たしかテーマは「外国語」で、幸之助さんは「いまどきのビジネスマンは2つくらいは外国語をしゃべらんとあきまへん」と言われた。「幸之助さん(なんて失礼なことは、ご本人には言いませんが)は外国語はどうですか?」と尋ねたら、「私は日本語でも相手がわかってくれるんですわ」と、真顔で答えられたのを覚えている。

 この人なら、そうかもしれないな、と思った。それにしても威圧感を全く感じさせない人だった。経済人、財界人で雲の上とも言えるような地位に駆け上った人には、威圧感を感じさせない人が結構多い。新日本製鐵の稲山嘉寛さん、永野重雄さん、関西電力の芦原義重さん、東洋紡の河崎邦夫さんらがそうだった。新米の記者にも気さくに話してくれた。もちろん、気さくだからといって、勉強しないボンクラ記者は腹の中で馬鹿にしていたとは思うが。
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憂楽日記

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